日本からの転校・編入 |アメリカの教育

2014-10-02更新

日本からの転校・編入

以上にあげたように、アメリカでは1年のどの時点をもって学齢区分とするかにより、学校区ごとに、どの学年に編入されるかが違ってきます。また学校区が同一でも、校長の独自の判断により、編入学年が異なってくる場合もあります。さらに日本人の場合、どの時期にアメリカにきたかによって編入学年が違ってきます。すなわち日本の学年(sc日oolyear)が4月~3月であるのに対し、アメリカは9月~6月であるためで、たとえば3年生を修了して渡米した場合、3年生がすんでいるのだから4年生に入れましょうという校長と、あと2カ月半(4、5月と6月の半分)でスクールイヤーが終わるのだから、もう一度3年生に入れましょうという校長とがいます。小学校の低学年では、校長が認めてくれるなら、高いほうの学年に入れてもらったほうがよいかもしれませんが、小学校も6年生とか、中学・高校ともなると、商い学年では英語力がついていけない場合があります。とくに6年生ごろからリポート形式の学習、テストがほとんどとなるため、英語力が大事な要素となってくるからです。州により、学校区により、また校長の判断により、編入学年が異なってくることを理解したなら、他家の同学年の子供とくらべて一喜一憂するのはナンセンスだと、わかっていただけるはずです。日本人集中地域では4月に編入生が多く、学校は悲鳴をあげています。わずか2カ月半を残す学年末のため、財政的にもたいへんな時期だからです。このような地区では、9月編入力望ましいでしょう。学校の下調べは先発の父親が校長に面会してすませておき、子供が渡米したら両親が付き添って転校の手続きにいくのが礼儀にかなっています。能力別指導と特殊学級小学校のときから能力に沿った教育をするのが、アメリカの教育の特色であり、日本のように能力別教育が差別だなどと受け取られず、歓迎されています。たとえば算数を同一クラス内で教える場合でも、生徒は能力に従って、いくつかのグループに分けられます。一斉授業より細かく目を配らねばならないため、クラス内の人数は必然的に少なくなります。このため教師1人に対する生徒数は、学校を評価する大事な物差しのひとつとされているのです。小学校で、こうした能力別指導がクラス単位で行なわれるのに対し、中学・高校ではホームルーム単‘位の授業がなくなり、科目ごとに能力別クラスが適用されるようになります。さらにadvancedplacement(通称AP)のクラスを持つハイスクールもあります。 これは成績のよい子のための特殊クラスで、ここではしばしば大学レベルの教材が用いられます。州立大学などでは、このクラスで取った単位を認定しているところもあります。優れたところはどんどん伸ばす、わからないところは程度を落としたグループに入ってわかるように学習する……これがアメリカの学習法であり、何ら劣等感、優越感を持たずに平然とこれを受け入れるのがアメリカの親子です。日本では「特殊学級」は障害児学級のことをさしているようです。もちろんアメ'I力でも、障害児のクラスはこれに含まれますが、もうひとつ、英才児プログラム(giftedc日ildren'sprogram)もこのなかに入ります。予算のある学校区では英才児プログラムを7年生あたりからどんどん取り入れます。どんな分野について英才児教育を行なうかは予算次第で、基礎科目のほか、音楽、美術、体育などのプログラムがある学校区もあります。